『グリム童話』を知らない人はほとんどいないと思います。
「白雪姫」「灰かぶり姫(シンデレラ)」「赤ずきん」「いばら姫(ねむり姫)」「カエルの王様」「ブレーメンの音楽隊」「ヘンゼルとグレーテル」など有名な話がたくさんあります。
『グリム童話』はグリム兄弟が収集編纂した童話集
『グリム童話』は19世紀にヤーコプ・グリムとヴィルヘルム・グリムの兄弟がドイツの民間伝承を収集したものです。
『グリム童話』とともに人の名前を冠した童話に『アンデルセン童話』がありますが、これはデンマークのハンス・クリスチャン・アンデルセンが創作しました。
もっとも、『グリム童話』に編纂者が創作を加えなかったとはいえないし、初版が刊行されてからも修正が加えられていますので、どこからが創作でどこまでが収集・編纂かという線引きは難しいものがあります。
有名なゲーテの『ファウスト』にしても悪魔に魂を売ったファウスト博士の民間伝承を元に脚色したものです。
ちなみに現在決定版となっている『グリム童話』は第七版です。そして、初版本はオリジナルの民間伝承に近いとの観点からか、「初版」を謳い文句にした『グリム童話集』も翻訳されています。
死神の名づけ親
『グリム童話』の数ある名作のなかで個人的に一番印象に残っているのは「死神の名づけ親」です。
どんな話かというと:
ある貧しい男に子どもが生まれ、名づけ親を探します。
最初に名づけ親になってくれようとしたのは神様でしたが、男は断ります。理由は「神様は金持ちばかりひいきする」から。
次に悪魔が名づけ親になってやると言いますが、「悪魔は人を騙す」として、これも男は断ります。
三番目は死神でした。男は言いました。「名づけ親は、あんたがいい。金持ちにも貧乏人にもわけへだてなく迎えに来るからね」
名づけ親となった死神は子どもが成長すると森に連れていき薬草のありかを教えます。
「おまえを有名な医者にしてやろう。お前が病人に呼ばれたら、わしが必ず現れる。わしが患者の頭のほうに立っていたら、薬草で治してやるがいい。だが、足元に立っていたら、患者はわしのものだ。治らないと言え」
死神の教えてくれた薬草を使って若者は有名な医者となり、金持ちになりました。
そして、うわさが王宮にまで届き、病気の王のもとへ呼ばれます。
そして医者は、死神が王の足元に立ったにもかかわらず、王の病気を治してしまいます。
死神は怒りましたが、名づけ親でもあることだし大目に見てくれました。
ところが、しばらくすると、美しい王女さまが病気になりました。死神はこのときも足元に立ちました。
王女は王の一人娘。「王女の病気を治せば、王女の婿に迎え王国を継がせる」との王の言葉に、医者は、またもや死神に逆らって王女を治療してしまいます。
今度は死神も許さず、王女の代わりに医者を死の国へと連れ去りました。
かなり圧縮していますので、フルバージョンで読みたい方は、本でどうぞ。
物語冒頭、父親が子の名づけ親を選ぶところで神様を断るくだりも面白いのですが、私がとくに興味深く思ったのは、死神が頭のほうに立ったら治るけれども、足元に立ったら死ぬという設定でした。
私もはじめはそう思いました。でも、つらつら考えると納得がいくような気がしてきました。
「頭が痛いだとか、お腹が痛いだとか言っているうちはいいけれど、足腰が立たなくなったら終わりだよ」
ということではないでしょうか。
運動不足や加齢によって足腰が弱ると、それは足腰だけの問題ではなく、全身および精神の健康にも関わってきます。
足腰を鍛えよう!
足腰を鍛える方法としてはウォーキングやジョギングがまず思い浮かびます。
ジョギングは年齢や体格によってハードルが高くなりますが、ウォーキングはだれでもできる健康法。お医者さんや健康番組も盛んに散歩を推奨しています。また、歩くことで記憶力がよくなるとか、いろいろなアイデアが湧いてくる、つまり頭が良くなるというデータもあります。
しかし、高齢や怪我などでウオーキングもままならない人もいます。また昨今のご時世で、家に籠りがちの生活が続いている人も多くなっています。私もです。
そこで、外に出るのが難しい人、出不精の人、デスクワークの多い人に、おすすめなのがあしふみ健幸ライフ
立って歩くことが難しい人でも家でウオーキング同様の運動ができるとのコンセプトから生まれてきた器具のようですが、老若男女を問わず気分転換に使えます。
木製の素朴なつくりで、足をのせているだけでも気持ちいい。のせたら自然に動き、心地よくリラックス。横にして使うのが標準なのでしょうが、縦にしたり、斜めにしたり、工夫次第でいろいろなところがほぐれます。
ニャンコやワンコも喜びそう。
一家に一台おいておくと巣ごもり生活の気晴らしになりますよ!
最後まで読んでくださってありがとうございました。