【ライティングアシスタントチーム倉山工房・編集担当が語る制作書籍紹介】
今回は編集というより、倉山工房では初めて翻訳のお仕事となりました。
インタビューを録音し、書き起こして、編集する、の流れは同じですが、編集の度合いが少なく、ほとんど話されたことそのままです。
第1章 米国で始まった「常識による革命」
第1章は渡瀬裕哉先生の書き下ろしです。
保守の歴史、意味。トランプ政権が目指す世界秩序とは。トランプ関税の本質とは。今後の米国における選挙の見通しは。
アメリカ政治の第一人者渡瀬裕哉先生の分析が光ります。
第2章 世界はより安全な場所になっていく
第2章はフレッド・フライツ氏とのインタビューを掲載。
フライツ氏はアメリカ・ファースト政策研究所(AFPI)副所長。中央情報局(CIA)、国防情報局(DIA)、国務省、米下院諜報特別委員を経て、第一次トランプ政権で国家安全保障会議参謀長でした。
第二次トランプ政権では、政策の骨格となる政策アジェンダの作成に携わり、トランプ政権の安全保障関係問題のブレーンです。
オールドメディアの報道だけでは誤解しがちなトランプ政権の真の狙いを率直に語ってく朝いました。
フライツ氏は、インタビューの後にも原稿に何箇所か加筆くださったので、インタビュー後の大きな出来事も反映した内容となっています。
第3章 日米関係をニュー・ノーマルへ
第3章はスティーブ・イエーツ氏とのインタビューを掲載。
イエーツ氏はヘリテージ財団シニア・フェロー。ラジオ・フリー・アジア社長、ボイ
シ州立大学教授を務め、ディック・チェイニー副大統領の国家安全保障問題担当副補佐官として活躍しました。
台湾勤務が長く、中国語に堪能。娘さんを薬物フェンタニルで亡くしているという悲しい過去の持ち主です。地方選挙の現場経験などから、草の根運動にも詳しく、最初にトランプが予備選挙で勝ち上がっていく過程をつぶさに見て、トランプの魅力・強さを感じてきた人です。
終章 なぜトランプを支持するのか
いまだに「なんでトランプがアメリカの大統領に!?」との疑問を持つ人が多くいますが、本書の「おわりに」で、その疑問にフライツ氏・イエーツ氏のお二方が答えてくれました。
理由はいくつかありますが、「トランプだけが唯一彼らに耳を傾けてくれたと感じた」からだという言葉が特に印象に残っています。
根底には根深い政治不信、メディア不信がありそうです。我が国も同じですが。
真のトランプ政権の狙いを理解するために
本書の副題「第二次トランプ政権の新世界構想」は渡瀬先生みずからのタイトル案です。
真のトランプ政権の狙いを理解したい人に、おすすめの一冊。
フライツ氏の言葉を借りれば、日本へ派遣される専門家、あるいは日本のメディアや外交関係者が話を聞きたがる専門家は「ホワイトハウスや国務省、国防総省へのアクセスを持っていない」「日本でのビジネスを多く手掛ける米国のコンサルティング会社も存在し、彼らはトランプ政権を理解していると主張しますが、実際にはトランプ陣営との接点もトランプ政権へのアクセスも一切持っていない」のです。
アメリカの現政府のことを知りたれば、現政府と関わりのある人の話を聞くべきはないでしょうか。今回、本書の制作を通じて、それが叶いました。
ほとんどフェイクニュース状態(百歩譲って偏向報道)のオールドメディアのみを信じていてはなにも見えてきません。
ぜひ多くの日本国民に本書を読んでいただきたいと思います。












