【日本再発見・その3】
ドイツに住んでみて感じた日本のすごさ、第3弾です。
厳格で質実剛健なイメージのドイツ人、何事もきっちりしていないと気がすまない人びとかと思いきや、そうでもない一面も!
遅刻が当たり前のドイツ鉄道
ドイツといえば時間厳守のイメージがありますが、ドイツ鉄道は全然「ドイツ的」ではありません。
遅刻の統計を見ると遠距離列車で約4分の1が遅刻しています。
しかも5分台(5:59まで)は遅刻のうちに入らないようで統計上に入っていないというのに、この割合。5分台以内も計算に含めたら、ほとんどの列車が遅刻していると思います。
30分程度の遅刻はしょっちゅうあります。遅刻しても来ればまだいいですが、場合によっては列車がなくなってしまいます。
そう。
一時間に1~2本しかない列車がスキップされると、ものすごく待たされることになります。
日本の鉄道ダイヤ時刻遵守は格が違う
ドイツ鉄道のダイヤの乱れにはドイツ人も困っていて、鉄道の遅刻を批判する番組が放映されました。
その中では、特にスイス鉄道と比較されていました。同じドイツ語圏でもスイスの列車ダイヤは時間厳守で聞こえています。スイスでは国境付近に列車を待機させていて、ドイツからの列車が遅れたら、待機列車を発車させて国内のダイヤを保っています。
スイス鉄道の担当者は言いました。
「わが国の鉄道ダイヤは世界でも有数の正確さです」
しかし、こう誇らしげに語ったあと、少し諦念の笑いを浮かべながら、つけ加えました。
「ただし、日本は別格ですが」
日本の鉄道の時間厳守、どんなにすごいのでしょうか。
なお、ドイツでも都市近郊を走る路面電車やバスは、比較的、時間通りにやってきます。
カオスな鉄道ダイヤへの対策にOMIO
ドイツ鉄道に乗る際には、大幅遅刻の覚悟をしなければなりませんが、美しい景色を見ながら移動できる鉄道の旅は、基本的におすすめです。
ドイツなどは大陸の端なのでアルプスの一部をなす最南部をのぞき平地が広がり、日本のようにトンネルに入ったり、谷間に沈んだりすることが少なく、郊外や農村部では、はるか遠方まで見渡せる景色を楽しめます。
東京のような大都市はなく、「都市部」はすぐに終わってしまい、またのどかで美しい田園風景が続きます。
かつて米原万里さん(ロシア語通訳・エッセイスト)のエッセイにこんな話がありました。ロシア人が日本にやってきて、「東京の端を見てやろう」と思い、東京駅から新幹線に乗りました。ずっと窓から外を見ていたら、そのまま名古屋に着いてしまったのだとか。
ヨーロッパでは、東海道新幹線のように延々と無粋なビル群や市街地を見続けなければならないということはないのです。
ヨーロッパの鉄道やバス、航空券を予約することのできるサービスにOmio:ヨーロパ交通予約サイトがあります。
上記のように時間に関しては当てにならない鉄道ですが、Omioなら予定の列車が大幅に遅刻したり、なくなったりしたときに、サクサクと別の列車やルートを探すことができます。
サイトの日本語が直訳っぽいですが、逆に表現が単純明快なので、意味はわかりやすくなっています。ヨーロッパの交通機関を比較・検索できて、便利です。
Omio紹介動画
Omioを実際に使った人の動画「ヨーロッパ旅行の経路決定に役立つアプリ」がYouTubeにアップされていたので紹介します。
「Omio」の解説は4分30秒ぐらいから始まります。
動画投稿当時はまだ日本語に対応していなかったのか英語画面を操作していますが、今は日本語で表示されます。
試してみてはいかがでしょうか。
最後まで読んでくださってありがとうございました。