【英語学習教材Duolingoの紹介】
無料で外国語が勉強できるアプリDuolingoを知っていますか?
「使用言語:日本語」設定では英語・韓国語・中国語・フランス語(2022年8月27日現在。学習者数順)が学べます。
知り合いのすすめではじめてみました。
世界で一番人気のある語学アプリ
Duolingoの公式サイトによると「世界で一番人気のある語学アプリ」だそうです。
公式サイトでなくても、
「ユーザー数世界3億(2020年11月)」(出典はこちら)とか、
「累計5億ダウンロード(2021年12月)」(出典はこちら)とか、
書いてあるので、実際に参加者はどんどん増えているようです。
繰りかえしが多くて、クドい
「ゲーム感覚で楽しめる」
「実際に役立つコミュニケーションスキルを伸ばせる」
と公式サイトは謳っています。
外国語の「公文(くもん)」
繰り返しが多く、同じような文章が何度も出てくるので、外国語の「公文」って感じ。
まったく新しい言語を始めるにはいいかもしれませんが、英語に関しては、中級者はイライラしてしまうかも。
実際Duolingoでネット検索すると、「簡単すぎる」とのコメントが、あちこちで見られます。
ましてや、すでに英語でコミュニケーションできている上級者向けではありません。
独自に負荷をかけてみれば、それなりにクドくなくなるかも
もっとも独自に負荷をかける方法もあります。
たとえば、出てくる文字を見ないで聞き取れるか、試してみるとか、
文字を見て簡単すぎると思う人でも、聞き取れない箇所がけっこうあると思いますよ。
聞き取れなかったら、何度も再生できますし、解答は文字を見て行えばいい。
簡単なことの繰りかえしが語学学習では大事
繰りかえしが多く、クドいのは事実ですが、
そういう簡単なところをバカにしないのが使える語学学習の道とも言えます。
日本人の多くが正確な文法知識と相当量のボキャブラリーを持ちながら。簡単な英語が口をついて出てこないのは、簡単な英語を練習しないからです。
「わかった、わかった」
と次に行ってしまい、やたら難しい文章を読んだり、上級語彙のボキャビルに励んだりする。
だから、字を見ればすぐにわかる簡単な英語が言えない。
Duolingoぐらい繰りかえし繰りかえし簡単な英語を「練習」すれば、たしかに頭にこびりつきそうです。
予告なしに突然「メンテナンス中」と表示され、打ち切られることがある。
「連続記録」はキープされるらしいが、キープできないものもあり、あちこち(SNSなど)で悲鳴があがっている。
やりかけのレッスンは最初からやりなおし。
こういうこともあるので、トイレ休憩などは、区切りのいいところまで終えてからにしたほうが無難。
2023年8月追記:最近、突然ぶった切られることはなくなりました。(あくまでも私個人の経験値ですが)
使用言語を日本語以外にすることもできる
ドイツ語で英語を学習
とはいえ、実は私も、出題のクドさに堪えきれずに、一度はやめてしまった口なのでした。
はい。
それで使用言語をドイツ語にして英語コースを進めてみました。
最初はそういう知恵が回らず日本語でやっていたのですが、フラストレーションがたまり、すぐにやめてしまいました。
しかし、知り合いが使用言語を英語に設定してフランス語を学んでいると聞いて、
「その手があったか!」
と使用言語を変更してみたわけです。
するとなかなかおもしろい!
適度に負荷がかかって、簡単すぎることもなくなります。
言語間スイッチを鍛えるために
ドイツ語と英語は似ているので、ドイツ語ができることは英語を運用する上でも助けになります。
しかし、あまり対応がよくない場合もあり、
「これ、英語でなんていうんだろう???」
とドイツ語→英語のスイッチがうまく働かずに詰まってしまうことも。
対応が悪すぎて使えません。
英語の先生が
「日本語で考えないで!」
「英語の発想を学ばなくては、英語ができるようになりませんよ」
のように言うのは、そのためです。
同系統の言語を話すヨーロッパ人はその限りではなく、極端な言い方をすれば、単語だけ覚えて入れ替えれば、そこそこ通じる。(関連記事はこちら)
Duolingoではドイツ語→英語、英語→ドイツ語を何度も繰り返すことになるので、言語間スイッチがスムースになるかもしれません。
「ドイツ人はこうやって英語を勉強するのか!」
みたいな発見もあり、ドイツ語理解も、より進みそう。
すでに一つ外国語をある程度、習得済みの人には、この方法、おすすめです。
「使用言語:日本語」の正解に難あり
日本語での学習を一旦はやめてしまったのは簡単すぎたからだけではなく、正解基準に疑問があったからでもあります。
日本語訳が間違っていなくても不正解になることがあるのです。
✕ それら□□
○ それらの□□
「使用言語:日本語」の正解基準には改良の余地がありますね。
データが十分に集まり、適宜修正されていくことを望みます。
一旦はやめてしまった日本語版ですが、いろいろとおもしろい発見がありそうなので、また始めました。
ネタが見つかったら、またご報告します。
アプリ向きでない人はやっぱり書籍!
どうしても簡単な短文の反復にイライラしてしまう人、アプリ型式が合わないと感じる人は、やはり古典的に書籍での学習がいいかもしれません。
簡単だけど、なかなか口をついては出てこない日常表現の宝庫として以下の二冊を紹介します。
『一日のすべてを英語で表現してみる』
曽根田憲三・ブルース パーキンス著、ペレ出版、2013年刊。
- スピーキングは練習しなければうまくならない。
- でも、英語で話す友人・知人などいない。
- 相手がいないと練習できない。
非英語圏の学習者の悩みですが、スピーキングの学習方法として、よく推薦されるのは独り言。
いま自分がしていること、したいことを英語で言ってみる。これならできます。
『一日のすべてを英語で表現してみる』には
「蛇口を開ける」
「つり革につかまる」
「頭皮をマッサージする」
「相席は嫌だ。彼女と二人だけで座りたいんだ」
「水分の補給が必要だな」
など、言えそうでパッと出てこない表現や、
ふつうの目玉焼きがsunny-side-upで両面焼きはovereasy
のような「へ~」な表現が盛りだくさんの一冊です。
『一日の会話のすべてを英語にしてみる』
曽根田憲三・上原寿和子著、ペレ出版、2019年。
『一日の会話のすべてを英語にしてみる』は独り言ではなく会話になっています。
タイトルも体裁も上記『一日のすべてを英語で表現してみる』に似ています。
著者の一人は共通しているし、出版社も同じです。
簡単な英語を「わかる」から「できる」に
『一日のすべてを英語で表現してみる』、『一日の会話のすべてを英語にしてみる』
二冊とも、簡単な日常表現から成り立っています。中級者なら英文を見てわからないという表現はないでしょう。
しかし、これがトッサに言えるかというと、なかなか難しい。覚えて使えるようになれば、かなり英会話に自信が持てそう。
しかし、つくづく英語には、痒いところに手が届くいい教材がありますね。うらやましい。
最後まで読んでくださってありがとうございました。