謹賀新年。ブログをはじめて約1年たちました。
読んでくださった方々、ありがとうございました。
本年も有意義な発信をすべく精進いたします。
というわけで
ご先祖さまシリーズ第三弾!
と言っても、今回は前回に引き続き、ご先祖さまそのものではなく、偉い(?)ご先祖さまを持った近現代の子孫の話です。
子孫たちは、いまやお金持ちでも、豪邸に住んでいるわけでもなんでもないのですが、それでも、いくつか旧家らしいエピソードが伝わっています。
警察官は卑しい仕事!?
祖父は学校を出た後、警察官になるのですが、当初、大変に反対されたそうです。
家の人いわく:
「そんな人様にお縄をかけるような卑しい仕事、とんでもない」
「お縄をかける」というのがスゴイ表現ですね。その感覚は、よくわからない。
まったくです。祖父は正義感をもって志望しているのに。
地元の警察署長さんが家まで来て、ちゃんとした仕事であることを説明してくれて、許可がおりたのだとか。
代々いとこ夫婦
そんな家では結婚もままならない。
祖父の家では、他家の血は入れないとかで代々お嫁さんを迎える家が決まっていたそうです。決まった家から、お嫁さんを迎え、決まった家に娘を嫁に出す。
祖父にも許嫁が決まっていたそうです。
しかし、祖父は許嫁と結婚せず、家を出て、祖母を見初めて結婚しました。
そんな祖父ですが、実家と縁切りしたわけではなく、良好な関係を保っていたようです。
第2次世界大戦中、祖母は娘たちを連れて祖父の実家に疎開しました。
私も一度、訪れたことがありますが、すごい田舎です。
確かに、あそこに爆弾は落とされそうにありません。
本家の近くには、祖父にフラれた元許嫁もいました。
祖母は当然、気まずい思いをします。
祖父からは元許嫁の存在など何も聞かされていませんでした。
「ひとこと言うといてくれたらええのに」
祖母は祖父が死んだ後も文句を言っていました。
かさばる戸籍謄本
そんな旧家では、ときどき困ったことが起こります。
戸籍法が変わる前、古くまで先祖を遡れる家の戸籍謄本とは、えらくかさばるものだったそうです。
私の伯母(母の姉)が子どもの頃、あるとき学校で戸籍謄本を提出するよう言われました。
伯母 謄本を取るのは大変なので抄本でもかまいませんか。
先生 いえ、謄本でないとダメです。
しかたがないから祖母が謄本を取って、伯母は抱えるようにして戸籍謄本を持っていったところ、それを見た先生はびっくりして「しょ、抄本にしてください(汗)」
祖母・伯母としては「だから、はじめっから言うてるやんか!」というところ。
当時コピーなどありませんから手書きですよね。
写すのは役所の人ですが、お金がかかります。
戸籍謄本は、提出の際には「3ヶ月以内のもの」など新しいものを要求されるので、次に使うというわけにもいきません。そのときには取り直しです。
そんなことが何度もあったらしく、祖母は謄本の提出を要求されるたびに「またか」と頭をかかえていたといいます。
もっとも、そんな「旧家」の困った話は昭和前期まで。
現代の我々は、ごくごく普通に生きております。
最後まで読んでくださって、ありがとうございました。