【香水レビュー】
香水っぽくないフレグランスをお探しですか?
今回はホッとできる「木の香り」のフレグランスをご紹介します。
Diptyque タムダオ、最初から最後まで木の香り
ディプティック=絵屏風
Diptyqueはフランス語で「2枚折りの絵屏風」という意味。
ディプティックの創始者たちは、ドアが1つ、両側にシンメトリーなショーウィンドウが2つあるブティックを見てDiptyqueを連想し、ブランド名としました。
ヒノキ風呂につかったような気分のタムダオ
タムダオ(Tam Dao)はユニセックス(男女兼用)香水です。
最初から最後まで、木の香り。
ヒノキ風呂につかったような気分になれてリラックスできそう。
材木屋さんの前を通ったときなど、材木やおがくずの匂いが漂ってきて、心地いい。
そんな香りです。
香水には意外とない香り。
香水に偏見がある人に囲まれているなど、フレグランスをつけにくい環境にある人でも、これならOKかも。
香水っぽくない香りを探している人、個性派の香りを探している人にオススメです。
トップ | サイプレス、マートル、ローズ |
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ミドル | サンダルウッド、シダー |
ベース | ブラジリアン・ローズウッド、スパイス、アンバー、ホワイト・ムスク |
アジアをモチーフにした香り
香水名はフランス語や英語が多いですが、「タムダオ」はアジアです。
インドシナの神聖な森の思い出:寺院で燃やされるサンダルウッドの、かすかにスパイシーで柔らかなミルクの香り。タムダオは、トンキン湾に近いベトナム北部の高原。メゾンの創業者の1人 イヴ・クエロンは、子供時代に、息が詰まるような都市部の暑さから逃れるために訪れたこの高原の香りを決して忘れることはありませんでした。(公式サイトより)
ディプティックのその他エキゾチックな名前の香りたち
オイエド
「オイエド(Oyedo、ユニセックス)」は「江戸」だそうです。
トップはマンダリンオレンジ、ユズ、レモン、ライムとふんだんにシトラス(柑橘系)が香り、さっぱりしています。
その後、だんだん甘くジューシーに。
コミカルで面白い香り。
悪くありませんが、日本人にとっては「これのどこが江戸?」という感じ。
こんな味のガムが、ありそう。べースにかすかに木の香り。
オーモエリ
「オーモエリ(Eau Moheli、ユニセックス)」はアフリカのコモロ諸島のモエリ島から名づけられています。
イランイランの効いたウッディでスパイシーな香り。
Diptyque ヴェチヴェリオはシトラス&ウッディ
ディプティックが続きます。
ディプティックの香りを全部極めているわけではありませんが、出会うものの多くが木の香りなんですよね。
ヴェチヴェリオEDT(Vetyverio Eau de Toilette)はシトラス&ウッディのさっぱりした香り。
トップ | グレープフルーツ、レモン、ベルガモット、マンダリンオレンジ |
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ミドル | ゼラニウム、ローズ、イランイラン、ナツメグ、キャロットシード、クローブ |
ベース | ベチバー、ムスク、シダー |
グレープフルーツなど柑橘系の爽快なトップから、しだいにローズが花開き、最後には木の香りに。
シトラスやウッド系の香りが前面に出ています。
もちろんベチバーも、しっかり効いていて、落ち着きのある香りに仕上がっています。
アロマエッセンスのベチバーはドヨヨ~ンとした渋い香りですが、ヴェチヴェリオは自然で控えめ。軽やかに香り、きつさ・しつこさはありません。
ナチュラル志向のあなたにおすすめ。
ラストが木の香りになるブルガリ オムニア
「オムニアなんとか」が無数に出ていてシリーズ化されていることから、よほどの大ヒット作品と推察されますが、残念ながら、ブルガリ(Bvlgari)のオムニア(Omnia)第一作は現在では廃盤で、手に入りにくくなってきているようです。
今のところ、まだ楽天やアマゾンで入手可能ですが。
トップ | ジンジャー、カルダモン、ペッパー、サフラン、マンダリンオレンジ |
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ミドル | マサラ・チャイ、ナツメグ、シナモン、アーモンド、ロータス |
ベース | サンダルウッド、ホワイトチョコレート、ウッディノート、トンカビーン、ガイアックウッド |
トップには華やかな女性らしさが漂う香りもあるのですが、だんだんと木の香りになります。タムダオが、親しみ深い木の香りだとすると、オムニアは高級感のある香木です。スパイスが効いているほか、甘めの香りが漂う、まさにチャイのようなオリエンタルフレグランス。アーモンドの香ばしさにハマる人はハマるかも。
BVLGARI(ブルガリ)の「ブ」はどうしてBV?
ところで、BVLGARIのブは、なぜ BUではなくBVなのか。
それは古代の表記法によります。昔は「J」「U」「W」がありませんでした。
原始的な道具で石などに手作業で文字を刻みつけていた当時、曲線を含むUより直線的なVのほうが刻みやすそうです。
ブルガリが誕生したのは19世紀後半ですが、創業者ソティリオ・ブルガリはギリシャ系イタリア人。古代への憧憬があったのかもしれません。
フローラルがウッディに! ブルガリ オムニアクリスタリン
ブルガリのオムニアクリスタリン(Omnia Crystalline)は基本的にフローラルなのですが、最終的には木の香りになります。
ただ、タムダオやオムニアのように「ザ・木」となることはなく、あくまでも華やかさと軽やかさを保ちながら、最後に、かすかな木の香りが残る。
トップ | バンブー、ナシ |
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ミドル | ロータス、ティー、カッシア |
ベース | ムスク、ガイアックウッド、オークモス |
タムダオやオムニア第一作では「木」が前面に出ているのに対して、クリスタリンはマイルドで個性を主張しない無難な香りです。
さりげなく女性らしさを演出したいという場合には、オムニアクリスタリンはおススメです。控えめで上品なので和装にも合いそう。
上品なメンズ香水 ブルガリ プールオム
さらにブルガリが続きます。
ブルガリ プールオム(Bvlgari pour Homme)は上品で控えめ。
レディースと言われても納得してしまうような柔らかな香りです。
前項オムニアクリスタリンの残り香に、少し似た感じ。
トップ | ダージリン、アルデヒド、ベルガモット、ラベンダー、ナツメグの花、オレンジブロッサム、マンダリンオレンジ |
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ミドル | ペッパー、アイリス、ガイアックウッド、ローズウッド、コリアンダー、シクラメン、カルダモン、カーネーション、ゼラニウム |
ベース | ムスク、ベチバー、シダー、オークモス、アンバー、トンカビーン |
フレグランス自身はあまり主張してこないので、まとった人の香りになってくれそう。
木の香りが前面に出て、くつろげます。
自然派なあなたにもおすすめ。
落ち着いて仕事や勉強がしたいときなどにぴったりの静かな香り。
老若男女どなたにでもおすすめできます。
ニヒルな香り Issey Miyake ロードゥ イッセイプールオム ウッド&ウッド オードパルファム インテンス
イッセイミヤケ(Issey Miyake)のロードゥ イッセイ プールオム ウッド&ウッド オードパルファム インテンス( L’Eau d’Issey pour Homme Wood & Wood Eau de Parfum Intense)は名前からして木の香り。
トップ | グレープフルーツ、エレミ、カルダモン |
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ミドル | アプリコット、アンブロクサン、シダー、サンダルウッド |
ベース | ベチバー、パチョリ、ウッディノート |
自然な「木の香り」をイメージすると、ちょっと違います。
なかなかエキゾチックかつニヒルな香り。
コカ・コーラ+木材の香り
シトラスとスパイスの混ざり具合が似ているのかもしれません。
コカ・コーラの染み込んだ木材の香りといったところでしょうか。
女性も使いやすいメンズ香水
元祖ロードゥイッセイ プールオム(詳しくはこちら)同様にメンズ香水でありながら女性がまとっても違和感があまりないでしょう。
個性的でありながら押しつけがましくない。
クールでできる男、できる女のイメージです。
やや重厚感があるので、季節的には秋から冬にかけての香りですね。
- ディプティック タムダオ
- ブルガリ オムニア
- ブルガリ オムニア クリスタリン
- ブルガリ ブルガリ プールオム
- イッセイミヤケ ロードゥ イッセイ プールオム ウッド&ウッド オードパルファム インテンス
「香りをまといたいけれど、すぐに飽きてしまう」
「ボトルを使い切らない」
「香水は、まず試してみないと……」
という方には、カラリア 香りの定期便をお勧めいたします。
お好みのフレグランスを選んで少量だけ送ってもらうことができます。
最後まで読んでくださってありがとうございました。
少しでも香り選びの参考になれば幸いです。