はじめての青色申告。ちょっとドキドキ!
なんとか提出しましたが、「え?」ということも多かったので、書いておきます。
簡単にまとめると、
青色申告のためにあらかじめやっておくべきこと・用意すべきものは「事業届」と「マイナンバーカード」の2つだけ。
私の場合はそれに加えて「会計ソフト」と「カードリーダー」が必要でした。
しかし、それがわかるまで、また、そのしくみや操作方法を理解するまでがけっこう大変でした。
申告途中の怪現象にも「???」。実害はなかったけれど・・・。
はじめての青色申告体験記として読んでいただければ!
青色申告をするには事業届を出さなければならない
2021年分から青色申告をしようと思い、2021年初に事業届けを出しました。
実際に申告を行うのは2022年ですが、あらかじめ事業届を出していないと、青色申告ができません。
青色申告をすると65万円控除のはずだが・・・
青色申告のメリットは65万円の控除を受けられることです。
しかし、紙で申告すると55万円しか控除してもらえません。
それで「電子申告等開始届出」を提出しe-Tax(電子申告)を利用できるようにしました。
つまり、青色申告の前準備として「事業届」+「e-Tax」は必須です。
やよいの青色申告オンライン
e-Taxなら自宅から国税庁HPで申請書を作成できます。
そう思う人には会計ソフトをおすすめします。
私は「やよいの青色申告オンライン」を使いました(関連記事はこちら)。
e-Taxに送付できる機能があるので、それで処理。
e-Taxにはマイナンバーが必要
e-Taxを使用するにはマイナンバーカードが必要です。
いまのところマイナンバーカードがなくても申告できる「ID・パスワード方式」もありますが、税務署によると:
ID・パスワード方式は、マイナンバーカード及びICカードリーダライタが普及するまでの暫定的な対応
会計ソフトから直接送付するにはマイナンバーカードが必要
ちなみに「やよいの青色申告オンライン」からe-Taxへの送付もマイナンバーカードがないとできないしくみになっていました。
ICカードリーダーorマイナンバーカード対応のスマホが必要
e-Taxで自宅から申告するにはカードリーダーかマイナンバーカードに対応したスマホが必要です。
税務署でスマホでできると聞いていたので安心していましたが、いざ申告しようとしたら、私のスマホはマイナンバーカードを読み取ることができない機種であることがわかり、急遽カードリーダーを購入しました。
どのスマホ機種がマイナンバーカードに対応しているかはこちら。
ただ、記載のない機種でもマイナンバーカード対応しているものもあるような書き方をしています。
サイトに記載されていない機種を持っていて、マイナンバーカードに対応しているかどうか知りたい場合はマイナポータルアプリ(カードを読み取るために必要)をインストールしてみるとわかります。
対応していない機種はそもそもアプリがインストールできません。
〇〇をするには△△が必要。△△をするには□□が必要
青色申告がしたい。
それだけだったんですが、「〇〇をするには△△が必要。△△をするには□□が必要」と巡り巡った印象があります。
偶然に見つけたものもあれば、いろいろと調べなければならなかったものもあります。
後に、必要だと思って手続きしたけれども、後で不必要だとわかったものも。
2020年
青色申告がしたい→事業届が必要なことを知る。
2021年
事業届を出しに税務署へ→偶然、電子申告をするためには届け出が必要なことを知る
電子申告の届け出をする→暗証番号を登録し、利用者識別番号をもらう(後に不必要な措置だったと判明)。
マイナンバーカードを手配する。
会計ソフト「やよいの青色申告オンライン」に申し込む
2022年
確定申告をしたい→マイナンバーカードを読みこむカードリーダーが必要だということがわかる→購入
確定申告を行う→その過程で「利用者識別番号」が変更される
「利用者識別番号」の怪
「電子申告」のためにもらう番号です。
2021年に「電子申告」の登録したときに受け取っていたのですが、2022年の確定申告時にはすっかり忘れていました。
それがパソコン上で申告手続きをしていると、「利用者識別番号」がどうのこうのと出てきてしまったのです。
「それ、なに?」と思いましたが、進めないわけには行きません。
導かれるまま入力したりボタンを押したりしていたら、変更されてしまったのです。
後で届け出たときにもらった控の書類を引っ張り出して確認すると、「電子申告の届け出」だと思っていたものは「ID・パスワード方式」への登録だったことがわかりました。
つまりマイナンバーカードを使ってログインするのなら必要がない登録だったのです。
事前に「ID・パスワード方式」での登録をしていなかったら、マイナンバーカードでログインするときに「利用者識別番号」が割り当てられたのではないでしょうか。
なぜ従来の番号ではいけなかったのか、なぜ変更されてしまったのかは謎です。
古い「利用者識別番号」でログインできなくなる
注意したいのは、「利用者識別番号」がこのような形で変更されてから、なんらかの事情で「ID・パスワード方式」でe-Taxにログインするときです。
「利用者識別番号」は存在し、自覚なしに変更されうる。
私は「なんか変だな」と思って調べて、すぐに気がつきましたが、変更したことを忘れてしまう人もいるのではないでしょうか。
ためしに新旧の「利用者識別番号」で、e-Taxにログインしてみました。
果たしてログインできるのか?
新旧どちらの「利用者識別番号」でもe-Taxにログインできなかった
古い「利用者識別番号」で入力すると番号が「廃止」されていると表示され、ログインできませんでした。
新しい番号を入れても「番号かパスワード」が異なっているとしてログインできません。
マイナンバーカードでログインすれば問題ないが・・・
しかたがないのでマイナンバーカードでログインしました。
すると「利用者識別番号」は確認できました。新しいものに変更されています。
しかし、パスワードが消去されていて未設定になっていました。
新たにパスワードを設定しなおしてログアウトしました。
あらためて新しい「利用者識別番号」とパスワードでログインしてみると、無事に入ることができました。
つまりカードリーダーが故障するなどして、「ID・パスワード方式」でログインしようとしても、暗証番号が「あらためて」設定されていないと、できないということです。
この点は要注意ですね。
操作ミスかもしれないが、起こりうる怪現象
「利用者識別番号」の変更がどういう仕組みで起こったのかよくわかりません。
私の操作ミスだったのかもしれません。
ところが、そんなことが「うっかり」起こりうるのです。
何の話かわからない人も多いと思いますが、同じようなトラブル(?)にあった人の参考になれば幸いです。
「ID・パスワード方式」でのログインはマイナンバーカードでログインできれば不要ですが、「利用者識別番号」はほかにも必要になることがある番号なので、自覚なしに変更されていないかどうか、確認しておいてはいかがでしょうか。
- マイナンバーカード
- 事業届を税務署へ提出
私の場合は上記に加えて下記が必要でした。
- 会計ソフト「やよいの青色申告オンライン」(ソフトを使えば帳簿などを作成してくれる)
- カードリーダー(スマホがマイナンバーカード対応でなかったため)
最後まで読んでくださってありがとうございました。