東京2020オリンピックが終わりましたね。選手のみなさま、お疲れさまでした。
日本選手、連日のメダル獲得で全国が湧いていました。
すべて終わって改めて、どんな種目でどんな実績があったのか数えてみたところ、けっこう意外な発見があったので、まとめてみました。
メダル総合順位10カ国の内訳
まずはオリンピックの金銀銅メダル総合順位10カ国とメダルの内訳です。
合計 | 金 | 銀 | 銅 | ||
1 | アメリカ | 113 | 39 | 41 | 33 |
2 | 中国 | 88 | 38 | 32 | 18 |
3 | ROC | 71 | 20 | 28 | 23 |
4 | イギリス | 65 | 22 | 21 | 22 |
5 | 日本 | 58 | 27 | 14 | 17 |
6 | オーストラリア | 46 | 17 | 7 | 22 |
7 | イタリア | 40 | 10 | 10 | 20 |
8 | ドイツ | 37 | 10 | 11 | 16 |
9 | オランダ | 36 | 10 | 12 | 14 |
10 | フランス | 33 | 10 | 12 | 11 |
オーストラリア以外は新旧大国リストといったところでしょうか。
金メダルの順位なら日本は3位。がんばりました!
3つ以上メダルを取った種目を並べてみた
以下はメダル総数ベスト10ヵ国が3つ以上メダルを取った種目です。
アメリカ | 30競泳 26陸上 9レスリング 6射撃、体操 4ボクシング 3飛込 |
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中国 | 12飛込 11射撃 8ウエイトリフティング、体操 7卓球 6バドミントン、競泳 5陸上 4レスリング 3カヌー(スプリント)、トランポリン、ボート |
ROC | 8フェンシング、レスリング、射撃、体操 6ボクシング 5競泳 4テコンドー 3テニス、柔道 |
イギリス | 8競泳 7自転車(トラック) 6陸上、ボクシング 5セーリング、馬術 3テコンドー、トライアスロン、飛込 |
日本 | 12柔道 7ボクシング 5体操、スケートボード 4卓球 3空手、競泳 |
オーストラリア | 20競泳 4ボート 3陸上 |
イタリア | 6競泳 5フェンシング、陸上 3ウエイトリフティング、ボート |
ドイツ | 4カヌー(スラローム)、馬術 3カヌー(スプリント)、セーリング、レスリング、柔道、陸上 |
オランダ | 8陸上 6自転車(トラック) 5ボート 4自転車(ロード) 3セーリング |
フランス | 8柔道 5フェンシング 3セーリング |
大国強し。射撃は軍事力のデモンストレーション!?
やっぱり強いアメリカ。メダル数1位でした。水泳と陸上にやや偏っていますけどね。
2位の中国は飛込、体操、トランポリンなどアクロバティック系が得意。
3位のロシアは格闘技が強いのが特徴的です。
1~3位ともに射撃のメダル獲得数が多いです。中国、ロシア、アメリカですから、軍事力のデモンストレーションに見えないでもない。
人類はアフリカ大陸から泳いで渡った!?
アメリカ、イギリス、オーストラリアらアングロサクソン勢は競泳が強いですね。
イタリア競泳のメダル6個は意外でした。
陸上の上位者は黒い人が多いように見えますが、競泳は白い人が多いですよね。
アメリカですら競泳の黒人選手は少数派です。
人類がアフリカ大陸から外に出るときに、泳いで渡ったのかも。
西側ヨーロッパ勢はセーリング ドイツは水上の乗り物競技でメダル稼ぎ
英独仏蘭、西側ヨーロッパ勢はセーリングで3つ以上のメダルを獲得しています。
ドイツはカヌーとセーリングで10個のメダルを獲得。
カヌーは川の競技なので納得ですが、セーリングは海ですよね。
ドイツは北側にしか海はないので、意外でした。
馬術、フェンシングはヨーロッパ勢
馬術が圧倒的に強いのは英独です。
馬術における、その他のメダル獲得国はスウェーデン2、アメリカ2、オーストラリア2、ベルギー1、フランス1、オランダ1と、いずれも欧米諸国でした。
あちらの文化なんですね。
ドイツでは山道をハイキングしているときに馬に乗った人とよくすれ違いました。ときどき道に馬のフンが落ちていたりするので、気をつけなければいけません。
海辺でも乗馬している人を見かけます。
日本では海や山で、いきなり馬に乗った人に出くわすことは、まずありませんよね。
フェンシングもROC、フランス、イタリアがごっそりメダルを持っていきました。
日本人なら剣道をする人のほうが多そうです。
それでも男子団体が金メダルを獲得したのはスゴイ!
なお、意外と言ってはなんですが、韓国がフェンシングで5つメダルを獲得しています。
自転車はイギリスとオランダ
自転車競技すべて(トラック、ロード、BMXフリースタイル、BMXレーシング、マウンテンバイク)を合わせると、イギリス、オランダがそれぞれ12個のメダルを獲得しています。
オランダは平らなので、自転車で走りやすいのでしょう。
ドイツもサイクリング人口は多いですが、メダルは2つにとどまっています。金と銀ですけどね。
フランスの柔道と球技がスゴイ!
柔道で日本が強いのはいつものことですが、フランスって、そんなに強い国でしたっけ? フランス柔道のメダル8個は驚きでした。
なお球技は(ラケット競技以外は)男女合わせてもメダル2つしかとれなかったりするので、上のリストに挙がっていませんが、フランスはラグビー1、バスケットボール2、バレーボール1、ハンドボール2と「大きめの球技」で6つもメダルを獲得しています。
アメリカとROCの2国はさすがに強くて:アメリカが6個(3×3バスケットボール1、バスケットボール2、バレーボール1、ビーチバレーボール1、水球1)、ROCが5個(3×3バスケットボール2、バレーボール1、ハンドボール1、ビーチバレーボール1)ですが、その他8カ国の中で球技におけるフランスの成績は際立っています。
逆に英・独の球技メダルが少ないのは意外。
中国は3×3バスケットボール女子の銅を獲得していますが、この方面のメダルは少ない。卓球とバドミントンは強いですけどね。
日本もかろうじて女子バスケの銀を獲得。
東洋人は大きいボールを扱うのは苦手? 身長や体格が必要な競技ということでしょうか。
なお、小さいボール競技では日本にも野球とソフトボールの金、女子ゴルフの銀があります。
それを言ったらアメリカにも野球・ソフトボールで銀2つ、ゴルフで金2つ加えなければなりませんが。
オリンピックが終わって、あらためてメダル分布を見ての感想でした。
それにしても日本女子体操のメダルが前回の東京オリンピック以来だとか、卓球の女子個人戦でのメダルが初めてであったとか、言われるまで知りませんでした。
いつも上位争いをしているような印象だったので、メダルの1つや2つ、もらっているだろうと勝手に思っていました。
日本の活躍で最も驚いたのはスケートボードでしたが、それについては「四十住選手おめでとう! オリンピック、スケボー(パーク女子)日本勢の活躍に乾杯。なぜ強い?」をどうぞ。
最後まで読んでくださってありがとうございました。