デリュオリンゴはときどき急に変わります。
予告があるときと、ないときとあります。
以下は2022年11月のリニューアルをきっかけに書いた記事から始まっていますが、その後のマイナーチェンジについても、その都度、加筆していきます。
2022年11月の大幅リニューアル
改善点もあるけれど、ユーザーには大なり小なり不満の残るリニューアルでした。
デュオリンゴをネタにいろいろブログに書いたりしているものですから、リライトしなければいけなくなりました。
賛否両論のリニューアル?
非難囂囂
賛否両論というより、デュオリンゴの公式ツイッターのコメントは非難囂囂。
- 以前はテーマごとになっていたが、今は何を勉強する単元なのかわかりにくくなった。
- スクロールするのが大変(もともと長かった学習単元ツリーが、さらに長くなった)。
- ストーリーがなくなった(たしかに以前より少なくなっている)。
などの文句が多いですね。
私も、テーマごとにメモをしていましたが、どこに何があるのかわからなくなってしまいました。
テーマ表示がない
(2023年8月現在、以下の点は改善されていました)
数ある不満のなかで致命的なのはテーマ表示がなくなったことでしょう。
言語によりますが、英語(使用言語:日本語)の場合、「ユニット10」などの表示だけで、何がテーマなのか、学習する文法項目は何なのかの表示がありません。
以前はテーマを見て、「ここにはこんな文章があったなあ」と思えたので、復習したければ、そこに行けばよかったですが、現行モデルではどこに何があるのかわかりません。
他のレッスンでは新システムでもテーマや文法項目が明示してありますので、この点は英語(使用言語:日本語)も、取り入れてほしいところです。
繰り返しを分散した結果、逆にマンネリ感増大
以前は「学校」や「旅行」などのテーマごとに、文法的にも内容的にも似た表現が集中して出てきたので、学習事項がはっきりしていました。
リニューアル後は、かつてまとまっていた文章が広範囲に分散された感があります。
その結果、延々と同じ問題を繰り返す印象となりました。
旧システムではテーマが変われば、出題される文章も変わったのです。
だから同じテーマ内にとどまる限り似たような文章が何度も繰り返されますが、それさえ超えれば新しい問題となりました。
「同じような文章の連続で飽きる」という意見を取り入れて分散したのかもしれません。
しかし、構文や表現の似た文章の短期的な連続を避けた結果、長期にわたって「またこれ?」という事態に。
ユニットが新しくなっても、ほとんど問題が新しくならない(感じを受ける)。
以前のバージョンでは、それなりに楽しんでいた初心者の知り合いも「同じ問題ばかりでつまらない」という印象を持っています。
総合的な繰り返しの頻度は同程度なのかもしれませんが、「クドい」との主観的な印象は、むしろ増しました。
リニューアル前の各テーマでの同じような問題の繰り返しは、中上級者にはやってられないクドさですが、本当にはじめてその項目を学習する人には意味がありました。
ただ、学習した後は、それっきり出て来ないとなると、忘れてしまうことも。
そこを改善したつもりかもしれませんが、問題の混ぜ合わせ具合には検討の余地が大いにありそうです。
突然の変更が不満を増大
それより何より予告なく切り替わるのは印象悪いですね。
メンテナンスなども予告なく急に入り、中断されます。
私はメール通知をもらう設定にしていますが、メンテナンスもリニューアルも知らされたためしがありません。
そう。そこは、あまり文句は言えませんけどね。
有料会員を増やすため?
しかし、有料会員に配慮があったかというと、コメントを見る限り、そうでもなさそうです。
「有料会員を増やすためのリニューアルだ」と言っている人もいますが、これではむしろ有料会員が減るのではないでしょうか。
「語学愛好家」としてはデュオリンゴさんには、がんばってもらいたいので、心ひそかに応援しているのですが、なんか心配。
新システムのメリット
ツイッターのコメントに見られる前述の不満点は、たしかにその通りですが、あえてメリットを挙げるとすれば、
- 中盤・終盤まで一気に飛び級できるようになった。
- フェアになった
無料会員も飛び級し放題
以前は無料会員はデュオリンゴ内の仮想通貨リンゴット・ジェムを使わないと飛び級できませんでした。
しかも細かく分かれているテーマごとにテストを受ける必要がありました。
新システムではどこへでも一気に飛べます。
テストに合格しさえすれば可能です。
飛び級については、こちらも参照してください。
そして、フェアになった点は……
「ストーリー」のレッスン内への組み込み
リニューアル前、「ストーリー」と呼ばれる読み物がありました。
このリーディング課程がレッスン内に組み込まれました。
これを改悪と捉えている人も大勢います。
勉強のしかたや順序を自分で決めたい人には改悪だと思います。
ただ、読まずに取っておいてランキング上の競り合い勝負の追い込みに使うということができました。
リーディングはデュオリンゴのXPスコアを稼ぐにあたって時間効率の良い方法だったのです。
しかし、それがもはやできなくなりました。
詳しくはこちらを参照。
改悪と感じる人も多いようですが、姑息な使い方を予防するという意味で私は「改善」と捉えています。
簡単なレッスンを取っておくことはできない
リーディングと同様にXPを稼ぐ上で時間効率がいいのは、簡単な段階のレッスンです。
かつては各テーマにレベル1~5があり、レベル1だけ済ませて先に進み、後からレベル2・3・4・5のレッスンをすることもできました。
中盤~終盤の問題を解いている人にとっては最初のほうのレッスンはレベル5であっても超簡単です。
学習する目的なら必要のないレッスンですが、XPを稼ぐためだけに、それを行うこともできました。
新システムではひとつひとつをこなして、すべて「金色」にして進みます。
ある段階のレッスンをしないで残しておくことはできません。
飛び級した場合は、飛んだところまですべて金色になります。
金色になっても復習することはできますが、通常レッスン10+5XP獲得のところ、5+5XPしか獲得できません。
簡単なレッスンを行うことでXPを稼ぐという方法は効率が悪くなりました。
まじめにコツコツ進む人にはXPが増えやすくなったかも
以上の点、私個人としては改善点だと思いますが、「学習」よりも「ゲーム性」に意義を見出していた人には改悪かもしれません。
そのつもりで準備していた人は技が使えなくなったら残念に思うでしょう。
学習の進む技を考えるなら大いに結構。
今回のリニューアル、デュオリンゴとしては、学習者優先、ゲーマー排除のためにとった作戦ではなかったか、との感想を持っています。
諸問題点に関しては、これからの改善に期待したいところですが、まじめに問題を解く分には、むしろ新システムのほうが獲得XPが増えやすい感じがします。
2023年8月末、PC版に大改革
ハート制導入
無料会員はレッスンで間違えるたびにハートが減って、なくなるとそれ以上続けられなくなります。
でも、PC版は、これまで無制限だったのです。
ところが、2023年8月末よりPC版にもハート制が導入されました。
ハートの増やし方などについてはこちらをどうぞ。
リンゴットがなくなり、ジェムに統一
これまでPC版とスマホ版では仮想通貨の単位が異なっていたのですが、スマホ版のジェムに統一されました。
その際、いろいろと変化が生じているようですが、謎が多いので、分かり次第、追記します。
連続記録が伸びてもジェムが増えない?
大きな変化としてひとつだけ。
毎日連続してレッスンを続けると、連続記録が伸び、10日ごとに日数に応じてリンゴットが増えていたのですが(10日なら1リンゴット、300日なら30リンゴット)、それが増えなくなりました。
一時的な不具合でないとしたら、これはけっこう大きい。
なお、2023年9月現在、変更されている人と旧バージョンのままの人といるようです。
デユオリンゴにはよくあることですが、いつもよりタイムラグが大きいような気がします。
最後まで読んでくださってありがとうございました。