【香水レビュー】
くつろぎのひとときに一杯のお茶。飲むお茶もいいですが、香るお茶もまた一興。
嗅覚でお茶を楽しみませんか?
今回は茶の香りを紹介します。
Elizabeth Arden グリーンティー
エリザベスアーデンから、その名もずばり「グリーンティー」。
清涼感のあるさわやかな香り。
1999年発売のロングセラーです。
トップ | レモン、ベルガモット、ミント、オレンジピール、ルバーブ |
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ミドル | ジャスミン、オークモス、フェンネル、ムスク、カーネーション、ホワイトアンバー |
ベース | グリーンティー、ジャスミン、オークモス、ムスク、セロリ、キャラウェイ、クローブ、アンバー |
レモンやベルガモットの柑橘系の香りやジャスミンが先に立ち、お茶をイメージしていると「?」な感じ。
でも、疲れた時にさっぱりと一杯、ではなく、一吹きしてリフレッシュ。
使い時はやはりお茶に似ています。
軽い香りで、あまり「香水」っぽくありません。
長く香らせたいときには不向きですが、逆に香りをあまり目立たせたくないときなどにオススメです。
「シャンプーなに使っているの?」とか聞かれそう。
邪魔にならない香りです。
Bvlgari オ・パフメ オーテヴェール
ブルガリのオ・パフメ オーテヴェール(EAU PARFUMÉE AU THÉ VERT)は涼しげでさわやか。
春夏にぴったりの香り。
「テ」=「茶」、「ヴェール」=「緑」。
オ・パフメ オーテヴェールは「緑茶」をイメージした香りです。
トップ | ベルガモット、コリアンダー、ペッパー、オレンジブロッサム、オレンジ |
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ミドル | カルダモン、ジャスミン、ローズ、ビーズワックス(蜜ろう) |
ベース | グリーンティ、ウッディノート |
前項エリザベスアーデンのグリーンティ(↑)同様、「お茶」の香りと言われると「?」な感じかもしれません。
一般的に日本では純粋な緑茶そのものを飲みますが、ヨーロッパではさまざまなハーブやフルーツなどを混ぜた香りつきの緑茶が出ていて、なかなかおいしい。
そんな香りつきグリーンティをイメージすれば納得できるかも。
オ・パフメ オーテヴェールは、軽く、さりげなく、上品にフワッと香ってくれます。
オフィスやフォーマルなシチュエーションにいかが?
Roger & Gallet テファンタジー
ロジェガレのテファンタジー(Thé Fantaisie)は、ストレートの紅茶ではなく、甘いジャムの入ったロシアンティーやドライフルーツなどをブレンドした紅茶のイメージ。
エクストレドコロン(Extraits de Cologne)シリーズの一番人気!
公式サイトによると、「エクストレドコロン」は伝説のオーデコロンのレシピとノウハウを現代風に昇華させて誕生したシリーズ。
「自然由来成分を最大90%配合」らしいので、ナチュラル志向の人にぴったり。
「オーデコロンの透明感あふれる爽やかさを保ちながら、オーデパルファムの持続性と奥行きを持ち合わせたフレグランス」だそうで、コロンのわりには香りが持ちます。
トップ | レモン、マンダリンオレンジ、オレンジ、パイントゥリー、カルダモン、ジェラニウム、コリアンダー |
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ミドル | 紅茶、ピンクペッパー、ナツメグ、クラリセージ、パルマローザ |
ベース | シダー、ベンゾイン、ベチバー、コパフバーム、サンダルウッド、シプリオルオイル |
最初はさわやかなレモンやオレンジの香り。
じきにスパイスが効いてきます。
そして、ラストはウッディ木の香りに。
「ファンタジー」と名にある通り幻想的な香り。
ただし暗さはなく、明るい幻想です。
Majicana ホワイトペアー
マジカナのホワイトペアー(White Pear)は少し酸味の効いた甘酸っぱい香りです。
といってもベースのアンバー、パチュリのためか、なかなか落ち着いています。
「甘酸っぱい香り」によくあるバカかわいい感じではない。
トップ | マンダリン、スミレ、ペアーブロッサム |
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ミドル | ローズ、紅茶、ジャスミン |
ベース | ムスク、アンバー、パチュリ |
上記エリザベスアーデンのグリーンティー、ブルガリのオ・パフメ オーテヴェール、ロジェガレのテファンタジーはさっぱり系、さわやか系ですが、マジカナのホワイトペアーは甘みのあるムスキーな香り。
最初は名に冠しているペアー(洋梨)が紅茶よりも勝っていますが、だんだんと紅茶っぽくなっていきます。
なかなかミステリアスな香り。
新ブランド・マジカナの新商品なので、まず、かぶらないという良さもあります。
マジカナについては「ジャスミンの香り」もご参照ください!
Miller Harris ティートニック
ミラーハリスのティートニック(Tea Tonique)はスパイスのきいたお茶の香り。
ロジェガレのテファンタジーに通じるものがありますが、テファンタジーが柑橘系のさわやかさが前面に出ていて若向きなのに対して、ミラーハリスのティートニックは渋みがあり、落ち着いた大人の香りです。
トップ | ベルガモット、プチグレイン、レモン |
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ミドル | スモーキーティー、ナツメグ |
ベース | マテアブソリュート、バーチタール、ムスク |
甘さは全然ありません。時間がたつにつれて、お香のような香りに変化します。
かといって重い香りではなく、さっぱりした渋み(語義矛盾?)です。
それでも意外と軽やかで、夏でもOK!
最初から最後までスパイスが効いていて気分がひきしまる香りティートニックで仕事がはかどりそう。
年齢性別不問のスモーキーなフレグランス。
この「スモーキー」かつ「スパイシー」加減は、ちょっと好き嫌いが分かれるところかもしれません。
- エリザベスアーデン グリーンティー
- ブルガリ オ・パフメ オーテヴェール
- ロジェガレ テファンタジー
- マジカナ ホワイトペアー
- ミラーハリス ティートニック
「香りをまといたいけれど、すぐに飽きてしまう」
「ボトルを使い切らない」
「香水は、まず試してみないと……」
という方には、カラリア 香りの定期便をお勧めいたします。
お好みのフレグランスを選んで少量だけ送ってもらうことができます。
最後まで読んでくださってありがとうございました。
少しでも香り選びの参考になれば幸いです。