香水レビュー

「ミスディオール」シリーズ3選 ディオールを代表するフレグランス

時代の香りをシリーズで追ってみませんか?

こんにちは。香りのブログまぐのりあです。今回はディオールを代表するフレグランス、ミスディオールシリーズから厳選三点をご紹介します。

ミスディオール オリジナル(1947)は熟女の香り

ミスディオールはクリスティアン・ディオール初のフレグランス。パウダリーな香りが主流だった香水界に渋いシプレ系を投入しました。

名前を考えているときに、妹が「ミス・ディオール」と呼ばれ、それを気に入ったクリスティアンが香水の名にしました。なお、ネーミングに関しては諸説あります。

トップ ガーデニア、ガルバナム、クラリセージ
ミドル ジャスミン、ネロリ、カーネーション、ローズ
ベース パチュリ、オークモス、ラブダナム、サンダルウッド

もちろん、最初から「オリジナル」などと名前がついていたわけではなく「ミスディオール」だけでした。

しかし、その後に開発された香水に同じ名前をつけたから、ややこしい。

次項のミスディオールシェリーのことです。新ミスディオール発売時に初代を少しアレンジしたものがミスディオールオリジナルとされました。

実は、初代当時のシプレの香りにかかせなかったオークモスにアレルギーを引き起こす物質が多く含まれることがわかり、今では代替香料を使用せざるを得なくなっているため、「オリジナル」もオリジナルそのものではないのです。

本物の初代がどんな香りだったのかは現代人としては知るよしもありませんが、「オリジナル」は渋くシャキッとした香りです。

「ミスディオール」の名前はかわいいですが、オリジナルは、むしろ熟女の香りです。

似た香り:イブサンローラン Y(イグレック)

Y(イグレック)は1964年に発売されたクラシックな香りです。オリジナルは入手が難しいようですが、ラ・コレクション・イグレック(La Collection Y、2011)として現代的にリメイクされた香りが出ています。

フルーティなシプレ、ミスディオールシェリーあらためミスディオール(2005)

2005年ミスディオールシェリーとして出された香りが、後にミスディオールになりました。

 

新ミスディオールは軽やかで前項「オリジナル」とは全然ちがいます。渋さはまったくなく、華やかな香り。

トップ シェリー、ストロベリー、パイナップル、マンダリン
ミドル ポップコーン、カラメル、ローズ、ジャスミン、ヴァイオレット
ベース パチョリ、ムスク、アンバー

包み込まれるような優しさのあるフローラルな香りです。華やぎのなかに落ち着きがあり、静的な印象。

激しい運動やバリバリ仕事をする雰囲気ではなく、静かに座って読書するような、あるいは癒やし系の音楽を鑑賞したり奏でたりするようなイメージ。ただし、単におとなしいだけではなく、なにげにスパイスが効いているので、お休みするには刺激的。

基本的にかわいらしい香りなので、「ミス」ディオールの名には、新しいバージョンのほうがぴったりします。

シリーズの一番人気はミスディオール ブルーミングブーケ(2008 or 2014)

これが一番人気なんですよ」と、お店で勧められたのが、ミスディオール ブルーミングブーケ。名前の通り可憐なブーケ、「ザ・お花」です。

トップ マンダリン
ミドル ピオニー、ローズ、アプリコット、ピーチ
ベース ホワイトムスク

なるほど感のある香料リスト。確かに嫌われない、さわやかで明るい香り。

時代が下るにつれて無難な香りになっているのは、少し寂しいような気もするけれど、その分、万人に愛される香りになっていると言えます。

ブルーミングブーケは鼻のそばにつけても邪魔にならないソフトな香りです。あまり鼻に近いところにフレグランスをつけると鼻がバカになるので、この方法はあまりお勧めしませんが、それほどやわらかな香りなのです。

やさしく華やかで、幸福感につつまれる香りです。

ほのかにさりげなく香るので、TPOを問わず、いつでもOKの香りですが、気つけ薬にはならないでしょう。これから気合を入れて勝負したい、自らを奮い立たせたいときなどには不向きです。むしろリラックスしたいとき、お休み前、あるいはパーティなど遊びに行くときに、おすすめです。

仕事にはスパイスやウッドの香りが入った香りのほうが、しゃきっとします。(「香りの系統で選ぶ」の「しゃきっと系」を参照)

このブルーミングブーケ、2014年に今のものが出るまでに紆余曲折あったよし。そのため情報源によっては発売年が2008年になっていることも。

オリジナルは30代以上、現ミスディオールは20~30代、ブルーミングブーケは10代~20代前半の女性に似合いそう。

ネーミングがややこしい香水です。「ミスディオールなんとか」は他にもあるので、くれぐれも、ご注意を!

 

なお、
「香りをまといたいけれど、すぐに飽きてしまう」
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参考文献

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