ドイツ事情

歴史ある名香 オーデコロン4711 飽きのこない自然で素朴な香り

4711看板

自然で素朴な香りをお探しですか?

今回は元祖オーデコロンについてご紹介します。

オーデコロンはケルンの水

ナポレオンが好んだことでも有名な「オーデコロン」。

文字通りの意味は「ケルンの水」です。

本来はケルンで生産された特定の「水」だったはずですが、今では香水のグレードになっています。

(香水のグレードについては別記事「これぞまさしくトイレの水! カルバンクライン シーケーワン オードトワレ」を参照)

これぞまさしくトイレの水! カルバンクライン シーケーワン(CKワン) オードトワレユニセックス香水をメジャーにしたカルバンクライン シーケーワン オードトワレ。さっぱりしたシトラスの香りながらインパクトがあり、消臭効果抜群! ...

ケルンの夜景

Eau de Cologneはフランス語です。

当時、ヨーロッパの上流階級の共通語はフランス語で、外交語、通商語もフランス語であったためケルンの香水製作者がフランス語で名前をつけました。

ドイツ土産の定番「オーデコロン4711」にはドイツ語でECHT KÖLNISCH WASSER(真正ケルンの水)と書いてあります。

ドイツ語がわからない人用にもその下には「ORIGINAL EAU DE COLOGNE(オリジナルのオーデコロン)」とあり、念を入れて本家を主張しています。


日本では英語読みで「フォー・セブン・イレブン」が通り名でしょうか。

英語は「フォーセブン・イレブン」「フォーティセブン・イレブン」二通りの言い方があるようです。

ちなみにドイツでは「ジーベンウントフィアツィヒ・エルフ」、「47」「11」のドイツ語読みです。

純柑橘系のユニセックスフレグランス4711

素朴な香り

肝心の香りですが、4711は、ザ・柑橘系。

柑橘系にはじまって柑橘系に終わる。

ミカン類以外何も入っていないのではないかと思われるような香り。

でも、みかんやオレンジが嫌いな人って、あまりいませんよね。

トップ ベルガモット、レモン、オレンジ、バジル、ピーチ
ミドル ジャスミン、ユリ、ローズ、シクラメン、メロン
ベース オークモス、ベチバー、シダー、パチョリ、ムスク、サンダルウッド

性別を感じさせないユニセックスな香り

4711癖がなくて素朴

持続性がないのがいい

持続性はありませんが、その分、気楽に気分転換やリフレッシュに一吹きできます。

すぐに消えるのでもの足りないと感じる人もいるかもしれませんが、邪魔にならないとポジティブにとらえることも。

朝など、何も考えずにシューッ。それで目を覚ます。

頭がすっきりしてきたところで、改めて

「今日の香りは何にしようかな」

とお出かけ用の香りを考える。

持続性のある香りは、一度つけてしまうと、他の香りを混ぜるわけにはいかなくなりますが4711なら、その心配はありません。

 

似た香り:オーダドリアン

同じく柑橘系のフレグランスにグタールオーダドリアンがあります。(詳しくはこちら

柑橘系の王様オーダドリアン お風呂上がりにハドリアヌスの水!アニックグタールのオーダドリアンはシトラス系のユニセックス香水。自然でさっぱりした香りが好きな人に! オーダドリアンが好きな人にはペンハリガンのリリーオブザバレーもおすすめ。...

本当の元祖はファリーナ

ところで、ナポレオンが愛用したのは実は4711ではないようです。

オーデコロンの老舗はジャン・マリア・ファリーナが1709年に創業したファリーナです。18世紀、ヨーロッパ中の王侯貴族に愛されました。

ファリーナ店舗

ファリーナにライバルが現れるのはようやく18世紀末以降のこと。

ナポレオンの占領下におかれたケルンでは建物すべてに番号が振られ、そのとき4711番となった店もまた強力なライバルとなっていきます。

のちに世界中で有名になるオーデコロン4711のお店です。

店は、すでに1792年に創業していましたが、伝統のファリーナに比べれば、新しく、4711が香水名として定着するのは後の話です。

商標登録のない時代、激しい競争が行われました。

4711は「ファリーナ」の名をめぐって元祖ファリーナと争ったようです。

結局、4711は負け、「ファリーナ」の名を冠することはできませんでしたが、現代では逆に「4711」が独り勝ち。

オーデコロン4711はドイツではその辺のドラッグストアで売っていて、どこでも買えます。

日本でも4711は有名で、人気があります。

昔からあって誰でも知っているので、ドイツでは「おばあさんの香水」とのイメージ。

ネットなどで、「おばあちゃんの香りとバカにしていたけど、けっこういい。見直した」のような若い人の口コミも見かけます。

一方のファリーナはケルンに今もお店がありますが、ドイツでも4711ほど普及していませんし、日本ではほとんど知られていません。

ファリーナのオーデコロン

ファリーナの香りは4711よりフェミニン

ファリーナのオーデコロンは、フェミニンで「香水」の感じ。柑橘類色は薄めです。

ちなみにファリーナの成分は:ベルガモット、レモン、ガルバナム、ジャスミン、スミレ、サンダルウッド、シダー、オリバナム(乳香)、ムスク

のりあちゃん
のりあちゃん
どっちが好き?

個人的には4711に軍配を上げたく思います。

一般的にも元祖ファリーナは素朴な4711に比べて好みが分かれそうです。

また、日本では手に入りにくいようです。

ロジェガレ ジャンマリファリナはファリーナの意志を継ぐフレグランス?

「ファリーナ」と検索するとロジェガレのフレグランスが出てきました。


ジャンマリファリナJEAN-MARIE FARINA」という製品群(オーデコロン、石鹸、シャワージェル)があります。

香りはといえば4711とファリーナのオーデコロンの中間のような香り。

どちらかといえば4711寄りの中性的でさっぱりとしたシトラスです。

ジャン・マリ・ファリナとはヨハン・マリア・ファリーナつまり、ケルンで元祖オーデコロンを売り出した人の名前(のフランス語読み)です。

ファリーナ一族のマリア・ヨゼフ・ファリーナがフランス・パリに移住し1806年に「ジャンマリアファリナ・パリ」を設立します。それを1862年、アルモン・ロジェとシャルル・ガレが同年に創立したロジェガレが買収します。

そんなわけで、ロジェガレもファリーナの元祖オーデコロンとつながっています。

ロジェガレは今でもナチュラルな香りづくりを社のコンセプトとしています。

本記事おすすめフレグランス

最後まで記事をお読みくださり、ありがとうございました。