【香水レビュー】
スパイスでおなじみのローズマリー。
スーとして、引き締まるグリーンで元気が出る香り。
すっきり、さっぱり、はつらつとした爽快感が持ち味。
今回は、けだるい夏にも、気分が沈みがちな寒い季節にも、一瞬にして気分をリフレッシュしてくれるローズマリーの香りを紹介します。
Vasilisa カーム ウッディグリーン 静かな森で森林浴！
ヴァシリーサのカーム ウッディグリーン（Calm Woody Green）は名前の通り静かで緑豊かな森の印象。
颯爽としてクールな香り。
| トップ | ライム、ベルガモット |
|---|---|
| ミドル | ローズマリー、ゼラニウム、フランキンセンス、ローズ |
| ベース | シダーウッド、ガイアックウッド、パチョリ、ムスク |
トップは気持ちのいい柑橘系。
ミドルのローズマリーとゼラニウムが豊かなグリーンを演出します。
メントールのようなスーとする香り。
シャキっとします。
ラストは木の香り。
ウッディ＆パチョリで大地に根を張るような落ち着いた香りに。
ここぞというときに気を引き締めるのにもいいですが、
控えめで静謐な香りなので、お風呂上がりやお休み前など、リラックスしたいときにもおすすめ。
HIROKO.K サンライズデュウマツ 浄化の香り
ヒロコケー（HIROKO.K）のオーガニック パフュームは「伝統的な水蒸気蒸留法で香料を抽出しつくった、水を一滴も使わない“本物”のオーガニック香水。」
そして、サンライズデュウマツ（Sunrise Dew Matsu）は：
常緑の「松」の朝露に濡れたシャープで清々しい、日本らしいグリーンの香り
（公式サイトより）
汗の匂いを消し、石けんのようなクールで爽やかな香りが残ります。
| トップ | ローズマリー |
|---|---|
| ミドル | ジュニパーベリー |
| ベース | ブラックペッパー |
公表されている香料にマツがありませんが、はっきりとウッド系の香りがうかがえ、涼しげな森の空気をイメージさせます。
しかし、なんといっても元気の出る香りローズマリーが特徴的。
ローズマリーは、だるいときには喝を入れてくれるし、
ここ一番というときに集中力を高めてくれます。
グリーン系、ウッド系が好みの方におすすめ！
ヒロコケーのサンライズデュウマツは心身の汚れを浄化してくれそうな香りです。
朝、起きにくいとき、気だるい季節などに、気力をふるい起こしてくれそう。
ABLXS オブリビオン 神秘的な「新月の香り」
アブラクサスのオブリビオン（Oblivion）/新月の香り。
名前は「忘却（Oblivion）」、でも、忘れられない個性的な香り。
ABLXSについて
公式サイトによると：
“アブラクサス”とは、光と闇、二つの顔を持つ異端の神の名。
誰もが心の内に持つ、善とも悪とも言い切れない深淵な感情・情景を、
香りという本質を映し出すフィルターを通し表現したフレグランスブランド。
調香師Chiyoさんは幼いころより占星術などにも親しんできたらしく、「宇宙のリズムと繋がるような、ナチュラルかつ神秘的なクリエイション」が特徴なのだとか。
神秘的な香り
占いの館から漂ってきそうな神秘的な香り。
| トップ | アルデヒド、ユーカリ、ローズマリー、ティムールベリー（青山椒） |
|---|---|
| ミドル | シクラメン、ジュニパーベリー、パインニードル、ミュゲ（スズラン） |
| ベース | フランキンセンス、ムスク、ベチバー |
ユーカリもローズマリーもスーッとさせる清涼感のある香り。
涼しげではあるけれども、消毒剤のようなツンとくる香りでもあります。
それに、かなりスパイシーでピリリと辛味が効いているので、好き嫌いがわかれるかも。
でも、自分を主張したいあなたの気に入れば、これほど個性的な香りはないでしょう。
月の満ち欠けに合わせたシリーズ
「月の満ち欠け」に合わせ、毎日を心地よく過ごすための、新感覚フレグランスシリーズ」（公式サイトより）
そして、オブリビオンは「新月の香り」。
真っ暗闇から生まれる、新月の清廉な光を香りに。
闇から光が生まれる新月のエネルギーは全てをゼロにリセットし、
新しいことを始めるのに適したとき。
すべてをリセットし、心をクリアに。
透明な気持ちでいたいときの香り、
というコンセプト
公式サイトには、「気持ちをリセットし、無になりたいとき」「純粋な気持ちを取り戻したいとき」におすすめと書いてあるのですが……。
「無」とか「純粋」という言葉が当てはまるイメージではないですね。
オブリビオンは、けっこう「スースー＋スパイシー」が強烈な香りなので、「無」にも「純粋」にもなれそうにない。
でも、以下は納得：
・未知のことにチャレンジする恐れを手放したいとき
・新しいひらめきが欲しいとき
たしかに、ものすごく独特の香りなので、
既成概念を打ち壊したり、すべてをシャッフルしたりするにはいい。
そこから新しい発想が生まれてきそう。
Goutal マンドラゴールプープル
グタールのマンドラゴールプープルはエキゾチックなスパイス系・ウッド系。
その神秘的な香りは、上記アブラクサスのオブリビオンに通じるものがあります。
ただ、ローズマリーほかツンとした香料が控えめで、やや柔らかめ。
（くわしくはこちら）
Guerlain ジッキー
ゲランのジッキーは芯の強そうな女性のイメージ。
（くわしくはこちら）
Dior オーソバージュ
ディオールのオーソバージュは元祖・女性もまとえるメンズ香水。
古さを感じさせない伝統の香り。
（くわしくはこちら）
今回、紹介のローズマリーの香りは、どれもシャキッと気の引き締まる香りです。
元気がほしいとき、
何かに挑戦したいとき、
活発で積極的になりたいとき、ぜひどうぞ！
「香りをまといたいけれど、すぐに飽きてしまう」
「ボトルを使い切らない」
「香水は、まず試してみないと……」
という方には、カラリア 香りの定期便をお勧めいたします。
お好みのフレグランスを選んで少量だけ送ってもらうことができます。
最後まで読んでくださってありがとうございました。
少しでも香り選びの参考になれば幸いです。
