夏たけなわ。すっきりとした、さわやかな香りをお探しですか?
今回は夏におすすめのフレグランスの紹介です。
しゃきっと柑橘系アクア ディ パルマ、ミルト ディ パナレア(Acqua di Parma, Mirto di Panarea)
アクア ディ パルマのミルト ディ パナレアは酸味のあるちょっとエキゾチックな香り。
オフィスにもカジュアルにも使えます。
性別を問わないユニセックス。
男性はやさしく、女性は元気になりそう。
特に夏にオススメです!
トップ | マートル、レモン、ベルガモット、バジル |
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ミドル | ジャスミン、ローズ |
ベース | ジュニパー、シダーウッド、レンティスク、アンバー |
トップは男性的な柑橘系。
しばらくすると甘みが出てきてやさしい香りに。
最後はウッド系の落ち着いた感じになります。
甘酸っぱいのに、なぜかシャキッとする香り。
イタリアのブランド アクア ディ パルマ
アクア ディ パルマはミラノに本社を置くイタリアのブランドです。
Aqcqua di Parmaは「パルマの水」。
元々はパルマ(ミラノより100kmほど南東)の香水工場なんですね。
ミルト ディ パナレアはブルー・メディテラネオ(青い地中海)シリーズのひとつ。公式サイトによると「奥に眠るエネルギーや、地中海の太陽と色を感じられるフレグランスライン」なのだとか。
香水のキャッチフレーズは、雰囲気だけで意味がないものが多いですよね。
でも香水名ミルト ディ パナレアには意味があります:パナレアのマートル。
パナレアはシチリア島の北方にあるエオリア諸島の1島。エオリア諸島は火山活動が活発で、パナレア島も火山島です。
ミルトは日本名ギンバイカ(銀梅花)、香料としては英名マートルで表示されていることが多いですね。
ミルト(マートル)はエキゾチックで妖艶ですが、さっぱりした香りです。
マートルは好き嫌いが分かれる香りかもしれませんが、ミルト・ディ・パナレアはマートルが柑橘系の香りの中におさまって清涼感のある香りに仕上がっています。
似た香り:CK One
同じくさっぱり系ユニセックスフレグランス、カルバンクラインのシーケーワンに通じるものがあります。
ミルト・ディ・パナレアのほうが、かろやか。
消臭効果はシーケーワンのほうが高いでしょう。
夏のフローラル マークジェイコブス、デイジー(Marc Jacobs, Daisy)
アメリカの有名デザイナーマーク・ジェイコブスは服飾、アクセサリー、フレグランスと幅広く活躍しています。
そして彼のフレグランスにおけるヒット作がデイジー!
トップ | ヴァイオレットリーフ、グレープフルーツ、ストロベリー |
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ミドル | ヴァイオレット、ガーデニア、ジャスミン |
ベース | ムスク、サンダルウッド、バニラ |
トップは甘酸っぱい香り。甘さよりさわやかなグレープフルーツの酸味が勝ちます。
ミドルに移行するにつれ、柑橘系というよりは華やかなフローラル、お花の香りになっていきます。
最終的には、だんだんと落ち着いたウッド系、木の香りに。
ふつうバニラが入った香りは冬向きですが、デイジーは暑苦しい感じはしません。
当たり障りのない夏のフローラル!
強烈な印象を与えないので、発売されたばかりの頃は凡庸な感じを受けましたが、なかなかどうして、その嫌われない香りがウケてロングセラーに!
冷房のきいた屋内向け グタール ニンフェオ・ミオ(Goutal, Ninfeo Mio)
上記ミルト ディ パナレアやデイジーは、あつ~い夏向けの清涼感ある中性的な香りでした。
これに対してグタールのニンフェオ・ミオは明るさとまろやかさがあるフェミニンな香り。
デートやパーティなど華やかな場におすすめです。
アニックグタール、グタールに改名
グタールはフランスのブランド。
2018年にブランド名をアニック グタールからグタールに改名(短縮)しました。旧名表示もよく見ますので、大は小を兼ねるで、過去記事ではアニックグタールとしていました。香りを選ぶでも旧名を残しています。
ニンファ庭園にインスピレーションを受けた香り
グタールの香水名は、たいていフランス語なのですが、ニンフェオ・ミオはイタリア語で「私のニンフェウム」。
ニンフェウムとは古代ギリシア・ローマのニンフ(妖精)を祭った神殿です。
ローマにあるニンファ庭園にインスピレーションを受けて生まれた香りなのだとか。
当のローマの公園は、もともとニンフェウムがあったから「ニンファ庭園」なのですが、敷地内には中世の遺跡あり、世界中から集めた植物ありと、あまり古代ローマのイメージではありません。
それもそのはずニンファ庭園は1921年にイギリス式庭園として造園されたというから、実は、新しい庭園なのです。
トップ | レモン、ガルバナム、プチグレイン、ビターオレンジ |
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ミドル | フィグ(イチジク)の葉、レンティスク |
ベース | ウッディノート |
庭園ですからグリーン(葉)とウッド(木)は当然あるとして……
橋を塞ぐようにイチジクの大木があるようです。
トップはプチグレインが効いたグリーンな感じ。だんだん落ち着きのある華やかな香りに。残り香はまろやかです。
ミドルからラストにかけては「さっぱり」というより「ほわほわ」。
冷房のきいた屋内向けの香りです。
グタールのその他関連フレグランス
アン マタン ドラージュ(Un Matin d’Orage)
日本庭園をイメージした香り、あります:アン マタン ドラージュ。(関連記事はこちら)
アン マタン ドラージュはクセのある香り。
ちょっと冒険してみたいあなた、試してみては?
ル シェブルフイユ(Le Chevrefeuille)
ル シェブルフイユもニンフェオ ミオに通じるグリーンな(草っぽい)さっぱりした香り。
別記事「甘酸っぱい香りで手っ取り早く幸せになろう」では春をイメージした香りと紹介しましたが、晩夏にも合うでしょう。
う~ん、たぶん柑橘系の効き具合。
最初に印象的でさっぱりした柑橘系が香るものが夏用!(独断と偏見です)
汗をかいた後はエルメス、ナイルの庭
個人的にスポーツの後にエルメスのナイルの庭は欠かせません。始終汗をかく夏にも。
詳しくはこちら。
オールシーズンの柑橘系4711とオーダドリアン
オーデコロン4711とグタールのオーダドリアン、この二者はオールシーズンで使えます。寒い冬には気分を明るくしてくれるし、夏にはさわやかに清々しい。
詳しくはこちら↓。
季節を問わないウッド系タムダオ
木の香りもまた季節を問いません。そして、ニュートラルなディプティックのタムダオは、場所やシチュエーションも選びません。
オフィスにも、カジュアルにもよし。自宅でくつろぐときも安らぎを与えてくれる落ち着く香りがタムダオです。
詳しくはこちら。
「香りをまといたいけれど、すぐに飽きてしまう」
「ボトルを使い切らない」
「香水は、まず試してみないと……」
という方には、カラリア 香りの定期便をお勧めいたします。
お好みのフレグランスを選んで少量だけ送ってもらうことができます。
最後まで読んでくださってありがとうございました。
少しでも香り選びの参考になれば幸いです。