今回はイランイランの香りのフレグランスを紹介します。
イランイラン、名前からしてエキゾチックでミステリアス。
妖艶ですが、落ち着きます。
単独でも個性的ですが、組み合わせても、独特の香りに。
「濃厚なイランイラン」「軽めのイランイラン」「隠し味のイランイラン」にカテゴリー分け。すでに当サイト他記事にて紹介済みのものは、該当ページにリンクしました。
濃厚なイランイラン
これはイランイランが入っているぞ! と感じる香り。
イランイランそのものが濃厚なので、これが前面に出る香りは主張します。
妖艶ないい女風の演出をするには最適な香りたち!
Christian Dior ディオリッシモ
クリスティアンディオール(Christian Dior)のディオリッシモ(Diorissimo)は最近の軽い香りに物足りなさを感じている人におすすめ。
-issimoはラテン語語源でイタリア語で形容詞の絶対最上級をつくる形です。
“Diolissimo“ですから、「最もディオールな香り」との気概を感じます。
濃厚な華やかさを持つ伝統の香り。
1950年代に発表されて以来、根強い人気のロングセラー。
トップ | スズラン、ベルガモット |
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ミドル | ライラック、ジャスミン、ユリ、イランイラン、アマリリス、ローズマリー、ボロニア |
ベース | シヴェット、サンダルウッド |
スズランとイランイランの香りが強く出ています。
この2つのコンビネーションはよく合います。
ミドルからラストにかけてはペンハリガンのリリーオブザバレー(詳しくはこちら)にも通じる香り。リリーオブザバレーはさっぱり系で、全然濃厚ではないんですけどね。
「濃厚なイランイラン」他記事紹介のフレグランスは以下:
Guerlain サムサラ、ルールブルー、ミツコ、Grès カボシャール
Tom Ford ジャスミンルージュ
Rochas ファム
Detaille シェリアンヌ
Hermes ルージュ、ヴァンキャトルフォブール
Chanel シャネル19番
Goutal ソンジュ
軽めのイランイラン
最初は気づかないかもしれないけれど、
「なるほどイランイラン」「やっぱりイランイラン」
納得の香りたち。
Roger&Gallet ネロリ ファセシ
ロジェガレのネロリファセシ(Roger&Gallet, Neroli Facetie)はシトラスのさわやかさと落ち着きを兼ね備えた香り。
ベルガモットの苦味がストレートに出ている感じ。
ロジェガレの香りは一般的に軽め。
ネロリファセシも、決して重い香りではないのですが、渋みを感じます。
トップ | ネロリ、オレンジブロッサム、ベルガモット |
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ミドル | ジャスミン、マンダリンオレンジ、イランイラン、イモーテル、プチグレイン |
ベース | シダー、アンジェリカ、ベチバー |
シトラス系の香りはふつうフワッと上昇する軽やかなイメージですが、このネロリファセシは大地に根を張ったような重厚感があります。
あくまでも軽い香りなんですけどね。念のため。
「軽めのイランイラン」他記事紹介のフレグランスは以下:
Lalique ラリック
Penhaligon リリーオブザバレー、Chanel ガブリエル
SABON デリケート・ジャスミン
Maison Margiela ビーチウォーク
tokotowa Whiteホープ&ブルーム
L’Artisan シャセオパピオン
Prada フェム
隠し味のイランイラン
言われてもイランイランとはわからない程度の混入度。
それでもイランイランの入った香りは、さわやか系でも華やか系でも地についた安定感があります。
しっとりというか、どっしりというか、なんとも言えない安心感。
Gicci バンブー
グッチのバンブー(Gucci, Bamboo)は軽めのイランイラン。
華やかなフローラル。イメージは春。
包まれるようなやさしさが香ります。
トップ | ベルガモット |
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ミドル | ユリ、イランイラン、オレンジブロッサム |
ベース | サンダルウッド、バニラ、アンバー |
中盤からのバニラの香りが柔らかい。
万人に勧められます。
華やかなのでデートやパーティにもいいし、
わりと控えめなのでオフィスでもOK!
昔好きだった同じくグッチのエンヴィーミー2(現在廃盤で入手困難)を思い出します。
竹の香りとは思いませんが、強いて言えば、素朴なさわやかさとラストがウッド系なのが竹林を感じさせます。
実は、グッチには同名「バンブー」のアクセサリーやバックがあり、それにちなんでつけられた名前みたいです。
「隠し味のイランイラン」他記事紹介のフレグランスは以下:
Etro ヘリオトロープ
Jean Patou ジョイ
Nina Ricci レールデュタン、Cacharel アナイスアナイス
ところで、
「香りをまといたいけれど、すぐに飽きてしまう」
「ボトルを使い切らない」
「香水は、まず試してみないと……」
という方には、カラリア 香りの定期便をお勧めいたします。
お好みのフレグランスを選んで少量だけ送ってもらうことができます。
最後まで読んでくださってありがとうございました。
少しでも香り選びの参考になれば幸いです。